コーディングは稼げない?フリーランスコーダーが稼げない原因と対策は?HTML/CSSもやり方次第
最終更新:2020.08.16

コーディングで高収入を得ることは難しい?
WebサイトやホームページをHTMLやCSSといった言語を使ってコーディングする仕事は、在宅で働きやすく、一定レベルのスキルがあれば場所や経歴・学歴を問わずに仕事が獲得できる、フリーランスに人気の職種です。
しかし、ランサーズやクラウドワークスといった大手クラウドソーシングサイトを中心に、コーディングの案件単価・時給単価は低迷気味で、低い単価の案件に数十人の応募者が殺到する状況が続いています。
在宅で一定のまとまった収入が欲しい!という方が多く存在しており、働く人側が供給過剰になってしまっているためです。
フリーランスがコーディングで稼げない原因
コーディングは製造プロセスなのでクライアント側がコストカットを求めがち
WebページのHTML/CSSコーディングという仕事は、一般的には完成済みのPhotoshopやAdobe XD等のデザインソフトで作られたデザインデータを、Webで動作するように再現することが求められます。
つまり、求められているのは創造性や売上を伸ばすアイデアなどではなく、デザインデータをいかに正確に再現できるか?という要素です。
そのため、デザインデータを正確に再現できる人であれば、誰でも良い、替えが効く、といったところが、予算に余裕のないクラウドソーシング等を利用している中小零細クライアントの本音となります。
そのため、安くて一定以上の品質のコーディングができるフリーランス同士での値引き競争となってしまい、コストカットが求められがちです。
海外でコーディングするオフショア企業との競争に巻き込まれる
コストカットを何かと求められがちな中小ウェブサイトのコーディングですが、中国地方部や東南アジアなどといった物価の安い国や地域で、日本よりも低い給与水準で労働者を雇い、物価の差を利用して利益を出す「オフショア企業」と日本人コーダーの競争も存在しています。
私は日本と海外拠点のあるオフショア企業にコーディングを依頼したことがあるのですが、日本語でもちろん不自由なくコミュニケーションが取れ、納品物のコードもミスが無く、日本語が変な箇所もなく、それでいて1ページあたり1万円程度〜という金額で仕上げられた経験があり、大変驚愕でした。
コーディング不要のデザインサービスも登場し、コーディングの仕事は将来減少するかも?
STUDIOという日本国内の企業が運営するWebデザインサービスがあるのですが、これはPhotoshopのようなデザインソフトがブラウザ上で動作し、コーディング一切不要でハイクオリティなオリジナルデザインのWebサイトをリリースできるという、大変驚愕のWebサービスです。
月額費用・初期費用はAdobe Creative Cloudと同水準で、サーバー・自動コーディング・デザイン機能がついてくるため、こういったノーコードサービスが発展・普及すると、コーディングという仕事が完全に消滅することは考えづらいですが、今よりさらに減少してしまうことが考えられます。
クラウドソーシングはコーディング案件のうちほんの一部
最近はWebスクールや独学でHTML/CSSコーディング技術を学んだ後、クラウドソーシングでコーディング案件を獲得することことを目指す人が多いようです。
大手クラウドソーシングはクライアント側優位にあり、低価格な金額でコーディング案件を依頼しても、たくさんの提案者が集まってしまう状況です。
しかし、クラウドソーシングにあるコーディング案件は、Web制作業界の売上の氷山の一角(一部にすぎない)にすぎません。
企業に直接営業したり、リスティング広告によるWeb制作案件の獲得、他フリーランス求人サイトへの登録など、クラウドソーシングより競争の緩い多数のコーディング案件獲得方法が存在しています。
やり方次第で高収入を目指せるコーディングというスキル
コーディング技術を生かして、収入を伸ばしたい、時給を上げたいという場合には、いくつかの戦略が考えられます。
実体験も踏まえた戦略を以下で紹介します。
コーディングとデザインを一貫して請負い、利益を増やす
私が取った戦略はWebサイトの設計・デザインからコーディング、公開まで一貫して請負、Webサイトを制作したい一般企業や、広告代理店などから仕事を獲得し、通常デザインとコーディングで担当者が別れている所を、一人でやることで、稼働時間を圧縮し、時給を大幅に上げることに成功しました。
Web制作系のフリーランスとして独立当初は、時給換算で1000円を下回ることもありましたが、次第に高単価な案件を直接受注することができ、時給は最低4000円、高いときは7000円程度となりました。
HTML/CSSだけでなく、WordPressのオリジナルテーマ制作もマスターし、複雑な要件に対応できるようスキルを磨きました。
デザインとコーディングを両方マスターすることで、どちらかのスキルしか無い人では得られない収入を得ることが可能になります。
コーディング技術を高度化し、ハイレベルな案件を獲得する
コーディング技術専門で磨きをかけ、複雑なアニメーションを実装するスキルや、WordPressの複雑なカスタマイズに対応することで、案件単価・時給単価を伸ばすことが可能になります。
多くのコーダーが到達できない、複雑な昨日の実装に対応することで、時給単価は大幅に伸びます。
大手企業や、それらの仕事を受注しているハイレベルな広告代理店などから、100万円規模以上のコーディング案件を獲得することもスキル次第では十分可能です。
脱クラウドソーシング!リスティング広告やSEO対策で優良な案件を獲得する
大手クラウドソーシングは、案件単価が安ければ安いほど、手数料率が上がり、受注金額の25%〜30%程度が手数料として持ってかれてしまうことも珍しくありません。
クラウドソーシングは、実務未経験レベルでも受注のチャンスがあるため、ポートフォリオ公開OKな案件であることを確かめた上で、最初は超低価格で提案し、高品質なWebサイトを納品します。
自分のポートフォリオサイトに実績を載せ、ポートフォリオサイトも技術的に高いレベルまで作り込み、クラウドソーシングの外のクライアント企業にアピールすることで、競争を避けつつ高単価な案件の獲得確率が高まります。
ポートフォリオサイトの集客方法としては、リスティング広告やSEO対策などが考えられますが、即効性があるのはリスティング広告で、案件価格の10%以内程度の広告費で、大型の優良案件を獲得したことがあります。
中〜高レベルフリーランス向け案件紹介サイトの活用
以下記事で紹介するような、スキルの高いフリーランス向けの案件紹介サイトも、クラウドソーシングの次のステップとしておすすめです。
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