フリーランスが理不尽なクライアントへの依存から脱却するには?
最終更新:2020.01.25

目次
【実体験】フリーランスが理不尽なクライアントの要求から脱却した方法
私は約3年半ほどフリーランスのWebデザイナーとして活動してきました。
Webデザイナーとしての活動は、自分の製品やサービスを運営するのでなければ、クライアントありきの仕事となります。
私はWebデザイン分野でのコネクションや豊富な経験が無いままフリーランスとしての活動をスタートさせたので、活動当初は困ったクライアントと関わり、苦労したこともありました。
コネなし、金なしでのスタートだったので、クライアントの質は玉石混交だった。
私がフリーランスとしての活動を開始したのは今から約3年半前ですが、その時、仕事を獲得できるルートやコネクションを特別持っていたわけではなかったため、まずは誰でも登録できるLancersやCrowdworksのようなクラウドソーシングサイトに登録し、まずは低単価でなりふり構わず仕事を獲得しようとしました。
そうすることで、Webデザイン分野で経験が浅い自覚がありながらも、仕事はぽつぽつと獲得できるようになり、なんとか生活できるようになりました。
しかし、中には頭を抱えてしまうクライアントもいました。Webデザインの業務で、当初の制作ページ数を上回るページ数を、当初と同じ金額でやってほしいと言われ、断ろうとすると、こっちはすでに作業に着手しているのに、それなら別のフリーランスに依頼すると言われました。
泣く泣く、当初よりも多いページ数の制作を当初と同じ金額で行うことになり、損になってしまいました。
上記のような理不尽なクライアントにあたってしまうと、フリーランスは消耗してしまいます。
私の場合、他にも仕事のあてがあったので、そのクライアントからの仕事は以後は断ることで、それ以上の損失を避けましたが、もし、ほかに仕事のあてがなければ、理不尽なクライアントに依存し続け、理不尽な思いをしつづけなければなりません。
大手クラウドソーシングサイトは、ちょっと困ったクライアントの割合が多めな気がする。
私の肌感覚なのですが、通常の企業との取引に比べて、大手クラウドソーシングサイトにいるクライアントは、以下のような問題をかかえている割合が多いように感じます。
- 単価が異常に安いクライアント
- 納期が異常に短いクライアント
どうしてこんなことになってしまうのかと言うと、大手クラウドソーシングサイトは匿名で誰でも登録でき、また、企業へ仕事を依頼するよりも、安く依頼できる!というサイト側のPR方法も影響し、低単価で短納期のフリーランスにとってやりづらい案件の割合が増えてしまっているように思えます。
また、企業から仕事を受けたフリーランスが、クラウドソーシングサイトを使用して、更に安い値段で、他のフリーランスに案件を再委託していると思われるものも多く存在し、中抜きが多重に発生することで、より低単価・短納期の案件ができあがってしまうという問題もあります。
フリーランスがクライアントの理不尽な要求に答えてしまう理由
フリーランスがクライアントの理不尽な要求に応えてしまう、理不尽なクライアントとの関係を継続してしまう理由は、他の仕事がすぐに取れる自信が無いからです。
もし優良な仕事を獲得できる方法を複数知っていれば、「他に仕事が取れない可能性は低いだろう」と思い、理不尽なクライアントの仕事は断ることができるようになります。
フリーランスが理不尽なクライアントへの依存から脱却するには?
フリーランスが理不尽なクライアント依存から脱却するには、優良な仕事を獲得する方法をいくつも知っていることが重要です。
私が試したことのある方法で、比較的優良な仕事が獲得できる方法をまとめてみました。
ある程度優良なクライアントが集まるサイトを活用する
大手のクラウドソーシングサイトは、どちらかというと買い手(クライアント側)有利な市場になっているような気がします。クラウドソーシングサイト上での実績が少ない段階で、そこで仕事を取ろうとしても、結局いろいろな条件を妥協することになってしまうことが多くありました。
そこで、多くの人がまだ目をつけていない、中堅どころのクラウドソーシングサイトや案件紹介サイトに登録し、仕事を探したり、サイトの担当者に仕事を紹介してもらうことを目指しましょう。
具体的には、以下のようなサイトを指します。
Workship(ワークシップ)
デザイナーやエンジニア、マーケター、編集者、人事、広報など様々な職種のプロフェッショナルなフリーランスのための案件マッチングサイト「Workship(ワークシップ)」には、リモートワーク対応や、週1〜3日程度の稼働から参画可能な、柔軟で自由な働き方ができる案件が多数掲載されています。
画像引用元:Workship
Workshipで掲載されている案件のうち56%がリモート勤務に対応しています。
週1日〜週3日稼働といった勤務形態の案件も取り扱っており、土日勤務に対応している案件もあるなど、副業での参画にもおすすめのマッチングサイトです。
主なターゲットユーザーは腕に覚えのある優秀なフリーランス層です。
クライアント企業は首都圏中心で、クライアント企業との直接面談や定期的な会議などが必要となってくるため、自分のスキルに自信を持っている首都圏在住のフリーランスにおすすめのサービスです。
2018年11月にリリースされてから順調に会員数が増加しており、2019年12月に登録フリーランス会員が10,000人を突破しました。
案件の条件としては、案件ごとの最低時給が2000円〜4000円に設定されていることが多く、まとまった定期収入が確保できます。
クライアント企業との交渉・フリーランサーの能力次第では更に好条件の契約も可能です。
コデアル(CODEAL)
エンジニア・デザイナー・ビジネス系まで幅広い職種をカバーし、時給制の比較的大きいボリュームの案件が揃っています。最低時給は1500円以上に設定されているので、不当に安い案件を取ってしまう心配はありません。
単価が高く、関係の良好なクライアントとの取引割合を増やす
フリーランス向け案件紹介サイトなどを活用し、複数の案件を獲得できたら、そのうち関係が良好で、理不尽な要求を言ってこない優良なクライアントとの取引比率を増やしましょう。
複数の優良なクライアントとの取引を継続させ、フリーランス事業を安定させ、ストレスを軽減させましょう。
営業をかけずとも仕事があつまる仕組みを作ってしまう
私は自分のポートフォリオサイトを本格的に立ち上げ、記事タイトルや文章量など、SEO対策を意識して構築することで、検索エンジン経由で、定期的にWeb制作案件のお問い合わせを獲得しています。
自分から営業をかけずとも、相手から問い合わせや依頼が集まる、「売り手市場」をつくってしまうことで、理不尽なクライアントとの関係は1回限りで終わらせ、仕事を選ぶことができるようになります。
SEO対策がうまくいかない場合は、多少お金がかかりますが、GoogleやYahooなどの検索エンジンに広告を出稿し、お問い合わせを獲得する方法もあります。
1クリック何円、1日あたり何円まで、というように予算を決めて広告費をかければ、広告費がかかりすぎてしまうという問題も避けられます。
リスティング広告での仕事獲得単価(コンバージョン単価)は約3万円程度で、その10倍程度の金額の案件を受注できています。
思い切ってクライアントワークから脱却する
また最近私が注力しているのは、思い切ってクライアントワークから脱却してしまう。という方法です。
具体的には、広告で収益を得るWebメディアを運営したり、Webサービスを独自で開発することで収益を得ることを目指すというものです。
上記のような仕事はクライアントワークではないので、自分が指揮権を持った状態で仕事を進めることができるので、比較的ストレスが少ない仕事になっています。
当サイト「フリーランス攻略メモ」も、Webメディア運営への挑戦の一環として、記事の執筆を行っています。
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